クリエイト香港、デザインの振興を推進


昨年のDeTourの模様。クリエイト香港は、香港におけるデザイン産業の発展を促すべく関連イベントに支援を提供
 クリエイティブ産業は、香港政府が振興する6大産業の一つです。2012年は「香港デザイン年」に定められ、数々のデザイン関連イベントが開催されます。
 政府内の専門機関であるクリエイト香港は、2006年以来デザイン産業の振興を図り、デザインをビジネスの主流や産業プロセスに組み入れるべく支援を提供してきました。
 2009年に始まったデザインイベント「DeTour」(デトゥア)は、以降毎年開催されており、2011年は200名を超える地元デザイナーが参加しました。“Use-Less”をテーマに掲げ、リデュース、リユース、リサイクルを、デザインを通じて訴えました。
 DeTourを主催するNPO香港設計大使の役員を務める陳偉豪氏は、このイベントを入場無料で開催することが重要だと考えています。「デザインは贅沢ではなく、生活の一部だ。会場を確保し、市民に無料で公開するためには、外部からの支援がなくてはならない。我々は会場の提供や資金援助などで、毎年政府の支援を受けている。そうでなければ、このイベントを開催することはできない」と陳氏は語りました。
 クリエイト香港は、デザインに対する意識の向上やデザインの採用を促す大規模な活動に年間3,000万香港ドルを提供しており、他にもビジネス・オブ・デザイン・ウィークやファッション・ワールド・タレント・アウォードなどを後援しています。

 

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