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香港の歴史文化遺産保護の取り組み

歴史的価値を持つ寺院と教会が新たな文化財に。「藍屋建築群」はユネスコの賞を受賞

3つの歴史的建造物に文化財指定

東蓮覺苑

昨年10月、古物古蹟条例の下で、2つの寺院と1つの教会が文化財に指定されました。現在、香港には117の建造物文化財があり、指定を受けた建造物は改造されないよう保護されるとともに、改修には一定の条件が課されます。

東蓮覺苑(Tung Lin Kok Yuen

1935年に完成した東蓮覺苑は、仏教の布教と教育の奨励のため建立されました。この寺院は、女子教育の早期発展および近代中国仏教の形成と布教に深く関わり、中国人コミュニティにおいて宗教と教育の面で大きな役割を果たしました。

 
大澳楊侯古廟

大澳楊侯古廟(Yeung Hau Temple

少なくとも1699年以前に建立されたと考えられるこの寺は、大澳で最も古い寺院の一つです。大澳の漁民や海産物商人のみならず、近隣地域の商人や、沿岸の清朝軍兵士も参拝に訪れていました。

九龍佑寧堂

九龍佑寧堂(Kowloon Union Church

この教会はロンドン伝道協会によって建てられ、1931年に当時の香港総督サー・ウィリアム・ピールによって正式に開設されました。

 

藍屋建築群、ユネスコの文化遺産保全賞を受賞

藍屋建築群

湾仔(ワンチャイ)にある藍屋建築群が、このほどユネスコの「アジア太平洋文化遺産保全賞」最優秀賞を受賞しました。2000年に設けられたこの賞は、アジア太平洋地域において、民間あるいは官民連携の下で実施される文化遺産の保全・修復プロジェクトを表彰するものです。

藍屋建築群(The Blue House Cluster

藍屋建築群の主要部分は、1920年代から1950年代にかけて建築された3棟の「唐楼」と呼ばれる中国式の低層ビルから成ります。この建築群は現在、多機能複合施設へと生まれ変わり、地元コミュニティに住居や各種のサービスを提供しています。

 
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