ニュースリリース

香港経済の可能性を発揮することがカギとなる、と行政長官

2014年1月15日

CYリョン行政長官は本日(1月15日)、その施政方針演説で、香港社会が直面する諸問題を解決し、香港の可能性を十分に発揮するための基礎としての経済発展を促進することに政府は注力していくと語った。

「われわれは既存の優位性を活用し、より確かで強固なものとするとともに、中国本土や諸外国との協力をすべての面で強化し、産業の多様化と力強い成長を促す」と長官は述べた。

地域協力を推進するため、政府は香港経済貿易代表部のアジアでの増設を検討すると長官は述べた。

長官はまた、香港は今年初めから香港-ASEAN自由貿易協定の正式な交渉を開始することで、ASEANの同意を取り付けていると述べた。

新たな香港経済貿易代表部が中国本土中部の武漢に、今年第2四半期に開設され、上海、広州、成都、北京の既存のネットワークをさらに強化する。

「政府はより多くの連絡事務所を設け、中国本土の各オフィスが1つか2つの連絡事務所とつながる陣容を整える」

経済発展委員会、金融発展局、香港中国経済貿易協力諮問委員会が全速で活動していると述べた。

金融発展局は最初の報告書を政府に提出している。報告書では、国際金融センターとしての香港の将来的地位、戦略的発展について議論し、人民元業務、資産・財産管理、不動産投資信託などについて提案を行っている。

専門サービスについて、経済発展委員会の専門サービスに関するワーキンググループは以下の5つの主要なテーマについて提案した。

長官は、政府は観光産業局の設立に関する立法化を進めていると述べた。

「政府は観光産業の評判を大いに重視している」

「支出能力の強い旅行者に重点を置きつつ受け入れ能力を高め、限られた資源で最大限の経済的利益を達成しなければならない」

「同時に、市民の日常生活に支障が出ないように、適切かつ有効な措置を取らねばならない」

2016年に完成予定の港珠澳大橋は、ランタオ島に観光等の経済的チャンスをもたらすだろうと長官は話した。

政府は、ランタオ発展諮問委員会を設立し、ランタオ島、ならびに港珠澳大橋の香港越境施設が設置される130ヘクタールの人工島における、のより多くのホテルや娯楽観光施設の建設可能性を研究する。

「香港国際空港に近接するため、この香港越境施設は香港と珠江デルタ西部の間のゲートウェイとして機能し、「橋頭堡経済」として大きな価値を持つだろう」と長官は述べた。

「政府は、ランタオ島東部水域とその近隣地区のさらなる発展を図る方法を探り、新たな人口を受け入れる東ランタオメトロポリスの建設を目指す」

「それはセントラルと九龍東部に次ぐ、経済発展と職の創出に資する中心的なビジネス地区となるだろう」

長官は、政府はイノベーションと科学技術産業の育成を大変重視していると述べた。

長官は、イノベーション科学技術局の設立作業を再開し、イノベーションと科学技術を発展させるための目標設定および政策立案を進めるべく、さまざまな部門と協力することを決定した。長官は立法会の支持が得られることを強く望むと述べた。

また、政府は高付加価値の海運サービスに関する香港の優位性を高めるための新たな法定海運機構の設立についての詳細を詰めていくと長官は述べた。

香港は国際競争力ランキングで上位に位置し、アジア太平洋の経済的発展がもたらす多くの機会、中国から受けている優遇措置、さらに中国本土の急速な発展がもたらす勢いの恩恵を受けている。

長官は、政府は中国の第13次五カ年計画に向けた準備を開始したと述べた。「われわれは研究課題としていくつかの論点を特定した。関連の部門や委員会に諮った後に、それらの論点を国家発展改革委員会に提出する」と長官は語った。

以上