• YouTube
  • Linkedin
  • flickr

インベスト香港のSNS

インベスト香港(東京事務所)へのお問い合わせ

invest@hketotyo.gov.hk

インベスト香港
(東京事務所)

バックナンバー

【進出事例】2022年6月

[プレスリリース]

国際的なファブレス・パワー半導体設計企業 Steifpower Technology 香港事業の拡大でアジアでのビジネス成長を後押し

2022年6月8日、パワー半導体設計を手がける国際的なファブレス企業Steifpower Technologyは、香港の事業規模を拡大すると発表しました。中国本土とアジアとの間の事業経営に香港の戦略的な立地を活かしたい考えです。

Steifpower Technologyは、コンピュータ、家電製品、EV、太陽光発電、モーター制御などの多分野でパワーデバイスを提供しています。近年は、自社製品を拡充し、パワー半導体製品の設計をカスタマイズしたい半導体メーカー等をサポートしています。

Steifpower TechnologyのCEO、David Tang氏は、特にグリーンエネルギーやEVに応用する製品需要の高まりで、香港の技術開発チームの増員と中国本土のオフィス開設を決めたと言います。「国際都市である香港には、技術開発のためのオープンな環境があります。本土やアジア諸国での事業運営の調整がしやすいです」

さらにTang氏は次のように語りました。「香港は、高度な物流インフラを持つ自由貿易港であるだけでなく、本土に近く、世界クラスの先進製造拠点となりつつある広東・香港・マカオ大湾区にあります。中小企業に効率的で専門的なサービスを提供し、税制も低税率でシンプルです。当社がこの地域や中国本土で事業を営むには最適です」

08.06.2022

詳しくはこちら(英):
https://www.investhk.gov.hk/en/news/international-fabless-power-semiconductor-design-company-expands-hong-kong-operation-support.html

ファミリーオフィスと資産管理グループ Priority Asset Management Group Limited 香港にグローバル本社を設置

Priority Asset Management Group Limitedは、中国本土と北米の複数の富裕層家族を対象に設立されたマルチファミリーオフィスです。2022年6月24日、グローバル本社を香港の金融中心地、中環(セントラル)に開設しました。広東・香港・マカオ大湾区(大湾区)での戦略的立地と高度な金融市場を活用し、域内でのファミリーオフィス・資産管理ビジネスの富裕層顧客基盤を拡大するねらいです。

同社CEOのMorgan Lin氏によると、香港本社の主な機能は、グループの事業方針の指揮、日常業務のサポートや主要な顧客サービスセンターです。専門的かつ顧客の立場に立った中立的な金融アドバイスや、富裕層顧客ごとの資産運用ソリューションを提供し、今後はファンドマネジメントサービスも行う予定です。従来のファミリーオフィスサービスに加え、最初の半年でデジタル市場も開拓し、オンラインでのファミリーオフィスサービスの提供も考えています。

Lin氏は、香港の利点を次のように述べました。「大湾区の一部として自由に資本を移動でき、グローバルな投資家向け商品も充実しています。プロフェッショナルな投資経験を持つ人材も豊富で、法制度も整備されているため、当社の事業展開に理想的な場所です。香港を拠点に、中華圏を越えた世界の巨大市場を視野に入れながら、投資戦略を練り、お客様のニーズを満たすグローバルな投資商品やサービスを開拓していきます」また、香港の特別目的買収会社(SPAC)、リミテッド・パートナーシップ・ファンド、オープンエンド型ファンド企業に関する最近の取組みは、業界にプラスになっているとして歓迎しました。

24.06.2022

詳細についてはこちら(英):
https://www.investhk.gov.hk/en/news/family-office-and-asset-management-group-sets-global-headquarters-hong-kong.html

[進出事例]

資産運用会社 Seed Capital 香港の優位性を活かし顧客にグローバルな分散投資を実現

Seed Capitalは、グローバルな資産配分のしやすさを香港最大の利点の1つと考えています。

Seeds Capitalは、創業者が数十年にわたり蓄積してきた銀行業務の知見を誇る会社です。中国本土の投資家が出資する同社は、自らを中華圏の銀行と顧客をつなぐ架け橋と考えています。

共同設立者兼CEOのKason Hui氏は、香港が金融機関にもたらす多くのメリットを実感しています。グローバルな資産配分のしやすさはロンドンやニューヨークに並び、香港最大の利点です。Hui氏は次のように述べました。「香港はアジア最大の金融ハブで、これだけ国際銀行やグローバル人材に恵まれた都市は稀です。債券、株式、ファンド、外国為替からグローバル投資まで、当社のお客様がどのような商品に関心があっても、銀行を通じ簡単にアクセスできます。インフラも整備され、香港はまさに世界へ通じる窓と言えます」

Seed Capitalは、こうした香港の利点を活かし、明確な企業理念を打ち出しています。社内チームの知見を統合し、フィンテックで独自モデルを構築するというものです。主要な市場やアセットクラスのデータを収集・分析し、顧客にグローバルな分散投資を実現しています。

スタッフの大半は香港人ですが、海外での教育や経験による国際的な視野を持っています。Hui氏は、中国本土の主要都市、シンガポール、オーストラリア、ヨーロッパへの進出を検討しており、人材確保を進めていると語りました。香港の金融人材は豊富で、出身地、経歴、知識やスキルも多彩なため、採用の選択肢も広いと言います。

自身も香港出身であるHui氏は、香港がSeeds Capitalにもたらす商機に期待しています。「香港は、街自体は小さいですが非常に便利です。午後だけでお客様を何行かの銀行の本店に案内できますが、ニューヨークではそうはいかないでしょう。税金も安く、給与はロンドンと同じでも、ロンドンの所得税率が約40%に対し、香港は15%で済みます。それに、物事が早く進む、というのが香港の商業文化です」

09.06.2022

詳しくはこちら(英):
https://www.investhk.gov.hk/en/case-studies/growing-assets-care.html

越境ECロジスティクス企業 WE World Express 香港をグローバルなeコマースロジスティクスの拠点として活用

トルコ、中国本土と香港の企業の合弁会社であるWE World Expressは、香港を拠点に成長を加速させ、企業向けに迅速かつ確実な国際配送を行っています。

2019年に設立されたWE World Expressは、イスタンブールを拠点とするトルコ航空、中国本土の小型荷物配送業者大手ZTO Expressと、香港の物流関連投資会社PAL Air Ltd.によるジョイントベンチャーです。香港に本社を置き、世界100ヶ国以上を結ぶクロスボーダー・ロジスティクス・ソリューションを法人に提供しています。

同社CEOのHakan Bulat氏は、本社を置くのは香港以外に考えなかったと言います。「香港の立地は完璧です。国際貿易上の強み、優れた輸送設備とネットワーク、強固な法制度、高度なインフラが揃っています。さらに、珠江デルタと中国本土の強力な生産能力という基盤もあります。アジアの中心に位置することで、華南地域から世界各地へ迅速な海上・航空輸送をスムーズに行えます」同氏は、国際都市、香港の比較的緩やかな移民・在留政策についても触れ、自身がアジアの諸都市で働いた経験から、香港は適切な人材を見つけるのに最適だと語りました。

Bulat氏は、eコマースに対する政府の支援を歓迎しています。香港国際空港の新しい3本の滑走路システムは、同社にとって陸路と航路の両面で大きくプラスになると考えています。香港が既に持つ物流の優位性と、これを後押しする広東・香港・マカオ大湾区構想の効果に期待しています。

09.06.2022

詳しくはこちら(英):
https://www.investhk.gov.hk/en/case-studies/hong-kong-perfect-headquarters-global-ecommerce-logistics.html

ハーバード大学と香港科技大学の共同研究により誕生した人工知能技術企業 NeuronSpike Technologies 既成概念にとらわれない発想で斬新なソリューションを開発

NeuronSpikeは、研究開発に対する政府の強力な支援をテコに、脳から着想を得た技術で、企業がより速く、環境に優しく、確かな成果を出せる製品づくりを支援しています。

NeuronSpike Technologiesは、人間の脳の働きにヒントを得て人工知能チップを設計し、テクノロジー主導型企業にコスト効率と信頼性の高い機械学習ソリューションを提供しています。同社は、ハーバード大学と香港科技大学の共同研究によって誕生しました。広東・香港・マカオ大湾区(大湾区)の発展による巨大な商機を見据え、2019年に香港オフィスを設立しました。

NeuronSpike Technologiesの創業者兼CEOのDovran Amanov氏は、香港での会社設立の主な理由として、ビジネスのしやすさ、強力な規制環境と法の支配を挙げています。しかし、何よりの決め手は、テクノロジー企業に対する政府の強力な支援でした。

Amanov氏はこう振り返ります。「当時、政府の研究開発支援が当社を後押ししてくれました。さらに、香港サイエンスパークのインキュベーションプログラムからも恩恵を受けました。研究人材ハブプログラムが研究員の採用を支援してくれました。また、香港城市大学と協力し、超高速かつメモリ使用量の少ないニューロモルフィック・コンピュータビジョンシステムを開発しました」

香港は、アジア太平洋地域と中華圏の市場に近いことから、最高の人材と投資機会が見つかるとAmanov氏は考えています。「香港は、大湾区の発展で生まれる商機をつかみ、国際的な発展につなげる場です。現在、当社は大湾区進出の足固めとなる特許取得に取り組んでいます」と述べました。

「香港の活気と多文化的な暮らしは、豊かで楽しい経験です。また、政府支援や地元の大学との連携のおかげで、テクノロジー系スタートアップや企業には膨大な機会があります」と締めくくりました。

27.06.2022

詳しくはこちら(英):
https://www.investhk.gov.hk/en/case-studies/thinking-outside-box.html

▲ Page top